2025年秋冬に備える!インフルエンザ・新型コロナワクチンの正しい知識
インフルエンザウイルス感染症と新型コロナウイルス感染症は、どちらも冬場に流行しやすい感染症です。この2つのウイルス感染症から身を守るためには、ワクチン接種が最も効果的な予防方法の一つとされています。
しかし、「どちらのワクチンを先に打てばいいの?」「同時接種は安全なの?」「副作用が心配」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。日々診療を行っていると、多くの患者さんからこのような質問をいただきます。
今回は、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンについて、その効果やメリットを説明した上で、同時接種の安全性や適切な接種時期などを分かりやすく解説します。正しい知識を身につけて、ご自身とご家族の健康を守りましょう。
インフルエンザワクチンとコロナワクチンの効果と重要性とは?
インフルエンザワクチンは、毎年流行が予想されるインフルエンザウイルスの型に合わせて作られています。接種することで、インフルエンザにかかるリスクを約40~60%減らすことができます。また、もしかかってしまった場合でも、症状を軽くしたり、重症化を防いだりする効果が期待できます。
特に65歳以上の高齢者や、糖尿病、心臓病、呼吸器疾患などの基礎疾患がある方は、インフルエンザにかかると重症化しやすいため、ワクチン接種が強く推奨されています。また妊婦さんや小さなお子さんにとっても、インフルエンザワクチンは重要かつ安全な予防手段です。
一方、新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症の予防を目的としています。現在多く使用されているmRNAワクチンは、重症化予防効果が非常に高く、入院や死亡のリスクを大幅に減らすことが世界中の研究で確認されています。
新型コロナワクチンの効果は時間とともに徐々に低下するため、追加接種(ブースター接種)が推奨されています。特に高齢者や免疫力が低下している方は、定期的な追加接種により、継続的な予防効果が期待できます。
事前に知っておきたいワクチンの副作用と接種時の注意点
ワクチン接種で最も心配される副作用について詳しく説明します。
インフルエンザワクチンの副作用は比較的軽微で、接種部位の赤み、腫れ、痛みが最も多く見られます。全身症状としては、軽度の発熱やだるさ、頭痛などが起こることがありますが、通常1~2日で治まります。
新型コロナワクチンでは、接種部位の痛みや腫れ、発熱、頭痛、筋肉痛、だるさなどが主な副作用です。ほとんどの症状は2~3日で改善し、症状が強い解熱鎮痛薬で症状を和らげることができます。
まれに重篤な副作用として、アナフィラキシー(急激なアレルギー反応)が起こることがあります。頻度は非常に低く(100万回に数回程度)、アナフィラキシーを起こした場合も多くは適切な対処により回復可能です。
ワクチン同時接種の安全?間隔をあけないと副作用は強くなる?
多くの方が気になるのが、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンを同時に接種しても安全なのかという点です。
結論から申し上げると、両方のワクチンを同時に接種することは安全であり、厚生労働省の見解でも同時接種は医師が必要と判断した場合に認められています。
同時接種を行う場合は、左右の腕にそれぞれ別々に接種するのが一般的です。これにより、どちらのワクチンによる副作用なのかを区別しやすくなります。また、2週間以上間隔を空ける必要もなく、同じ日に接種することで、通院回数を減らせるというメリットもあります。
当院では、患者さんお一人お一人の安全・安心を最優先に考え、原則として両ワクチンの別日接種をお勧めしていますが、患者さんのご事情に応じて同時接種にも対応いたします。ご不安な方は、かかりつけ医と相談して接種スケジュールを決めることをおすすめします。
接種時期については、いずれのウイルス感染症も秋から冬にかけて流行が予想されるため、10月から12月頃までに接種するのが最も効果的と考えられます。
どちらも流行期の前に接種を完了することが重要で、ワクチンの効果が現れるまでに約2週間程度かかることを考慮して、余裕を持って接種を受けましょう。
ワクチン接種にあたってよくある質問
接種のタイミングや副作用以外によくいただく質問にもお答えします。
・風邪気味でも接種できますか?
軽い風邪症状程度であれば接種可能ですが、発熱がある場合は回復を待ってからの接種をおすすめします。
・妊娠中や授乳中でも大丈夫?
妊娠中の方にはインフルエンザワクチン接種は推奨されていますが、現時点で新型コロナワクチン接種に関しては一律の推奨はされておりません。ただし基礎疾患のある妊婦の方に関しては、重症化を予防する上では有効性があるものと考えられております。接種をご希望する場合は、かかりつけ医に相談の上ご検討ください。
またどちらのワクチンも授乳中の接種は安全とされており、母乳を通じて赤ちゃんに抗体が移行する可能性もあります。
・持病があるけれど接種して平気?
むしろ基礎疾患がある方こそワクチン接種の恩恵を受けやすいとされています。ただし、免疫抑制剤を服用中の方や重篤な疾患をお持ちの方は、主治医と相談してから接種を検討してください。
西東京市在住の方の公費補助
当院では以下に該当する方には公費補助での接種を行っております。
接種当日に、西東京市に住民登録がある方で次のいずれかに該当する方
- 65歳以上の方
- 60歳以上65歳未満の方で、心臓、じん臓もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に身体障害者手帳1級程度の障害がある方
※2に該当する方は、障害者手帳などの状態が確認できるものが必要です。
それぞれの自己負担額はインフルエンザワクチン2500円、新型コロナワクチン6500円となります。
詳しくは西東京市のWebサイト(インフルエンザ・新型コロナ)をご確認ください。
まとめ
2025年の秋冬シーズンを迎えるにあたり、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルス感染症の両方から身を守るためには、適切なワクチン接種が重要です。今年度のワクチンはいずれも最新の流行株に対応しており、高い予防効果が期待できます。ワクチン接種によって、ご自身と大切なご家族が安心して今年の冬を過ごすお手伝いができることを、スタッフ一同、心より願っております。
接種に関してご不安やご質問がございましたら、些細なことでも遠慮なくご相談ください。
当院のワクチン接種は予約制となります。
ワクチン接種をご希望の方はWEBから24時間予約可能です。
また、お電話・クリニックの受付でもお申込みいただけます。お気軽にお問い合わせください。
