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舌下免疫療法とは?花粉症の根本治療を「今」始める理由【内科でできる体質改善】

[2025.06.17]

「毎年、春が憂うつになる」
「薬が効かなくなってきた気がする」
そんな花粉症のつらい症状に悩まされている方に、体質そのものを改善する“根本治療”があることをご存じでしょうか?

それが、舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)です。

そして実はこの治療、スギ花粉が飛んでいない今の時期(6~11月)こそが始めるベストシーズンです。耳鼻科でしかできないと思われがちですが、当院のような内科クリニックでも実施可能です。

この記事では、舌下免疫療法の基本から「なぜ今なのか」「内科でできる理由」までをやさしく解説します。

舌下免疫療法とは? 花粉症の“根本治療”として注目される理由

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り入れることで、免疫システムをアレルゲンに慣れさせる治療法です。舌の下に薬を置いて溶かすだけの簡単な方法で、自宅で毎日続けることができます。

従来の花粉症治療では、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などを使って症状を抑える「対症療法(たいしょうりょうほう)」が中心でした。これらの薬は確かに症状を和らげてくれますが、薬をやめると再び症状が現れてしまいます。つまり、花粉症の原因そのものを治すわけではないのです。

一方、舌下免疫療法は「原因療法」と呼ばれ、アレルギー反応を起こす体質そのものを改善することを目的としています。治療を継続することで、アレルゲンに対する過敏な反応が徐々に弱くなり、症状の軽減や完全な改善が期待できます。

当院では、日本で最も多い花粉症の原因であるスギ花粉と、一年中症状が続くダニアレルギーに対する舌下免疫療法を行っています。これらのアレルギーでお困りの方にとって、非常に有効な治療選択肢となっています。

治療効果は? どんな人に向いている?

舌下免疫療法は、スギ花粉やダニによるアレルギー性鼻炎に悩む方に適応があります。

効果については、次のような報告があります。

  • 臨床試験では、約8割の方が症状の軽減を実感
  • 鼻水・くしゃみ・目のかゆみが大幅に改善
  • 薬の量が減り、日常生活がラクになる方が多数

小児から大人まで幅広く適応があり、5歳以上の子どもにも使用可能です。

長く薬を飲み続けることに不安がある方、毎年のように症状に悩まされている方にとって、生活を変える選択肢になりえます。

なぜ「今」始めるべき? 花粉のない時期がベストな理由

舌下免疫療法は、花粉が飛んでいない時期(6〜11月)に開始する必要があります。

理由は、治療開始時に体をゆっくり慣らしていく「導入期間」が必要だからです。今から始めることで、早ければ来年の春には効果を感じられる可能性があります。

逆に、花粉シーズンが始まってからでは症状が悪くなることがあるため、治療の開始には適しません。

そのため、「症状のない今こそが始めどき」なのです。

副作用やリスクは? 治療法の流れと注意点

安全性(副作用・リスク)について

舌下免疫療法は、注射による免疫療法よりも副作用が少なく、非常に安全性が高い治療です。
ただし、主な副作用としては以下のようなものがあります:

  • 口の中のかゆみ・違和感(多くは軽度で一時的)
  • のどの刺激感
  • まれに、アレルギー反応(じんましん、息苦しさなど)

治療法

舌下免疫療法の最大の利点の一つは、その安全性と続けやすさです。注射による免疫療法と比べて、重篤な副作用のリスクが非常に低く、自宅で治療を続けることができます。

治療方法は非常に簡単です。
毎日決まった時間に、舌の下に薬剤を置いて1分間保持し、その後飲み込みます。薬は錠剤タイプで、苦味はありません(無味から若干の甘みを感じる場合も)。痛みや不快感もほとんどありません。

治療開始時は医師の管理下で初回投与を行い、30分間の経過観察を実施します。定期的な受診により、安全に継続できるようしっかりサポートいたします。

耳鼻科じゃなくても大丈夫? 内科で治療できる理由

「舌下免疫療法って、耳鼻科じゃないと受けられないのでは?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。実は、ガイドライン上でも内科や小児科での舌下免疫療法は認められており、実施している内科も増えています。

当院では年齢や体質を含めた総合的な判断のもと、一人ひとりに合った治療計画をご提案しています。年齢に不安がある方や、持病をお持ちの方も、まずはお気軽にご相談ください。

また、治療は日々の生活の中で無理なく続けることが大切です。ご自宅での服薬に加え、スムーズな受付・診療対応により、通院の負担を減らす工夫も取り入れています。

当院での治療の流れ

当院は一部の診察内容(特定健診等)を除いて予約制ではありませんので、診療時間内にいつでもお越しください。

初回の受診相談では、アレルギーの有無を含めた検査・適応の確認を行い、あなたにとって本当に必要な治療かどうかを一緒に判断します。

その後、問題なければスケジュールを組み、治療を開始いたします。

初回内服は院内で行い、急なアレルギー反応がないかを確認するため30分経過観察いたします。異常がなければ、残りの6日分の薬を自宅で服用していただきます。

初回の服用日から1週間後に再度受診していただき、ご自宅での服薬状況や副作用の有無を確認します。問題がなければお薬の量を増量し、1週間分のお薬を処方いたします。

さらに1週間後に受診していただき、ご自宅での服薬状況や副作用を確認します。問題がなければ1か月分のお薬を処方いたします。

その後は1か月ごとに効果や服薬状況、副作用を確認するため定期的に通院していただきます。

気になっていたが迷っている、という方はまずはお気軽にご相談ください。

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